ハンドメイド小技集:
工業用パタンナーの経験を活かして、ハンドメイドに使える小技をご紹介していきます。
第1回:縫い代のお話
こんなパーツ、AとBを縫い合わせる事、良くあると思います。

こんな時、縫い代はどうしていますか?

普通に縫い代をつけたら、左の図のようになります。

そして、縫い合わせる時は中表に布を合わせるので、

このようになります。

縫い初めの部分を拡大してみてみると、こんな感じ。
普通はここで、仕上がり線を合わせて、マチ針をうちます。
ところが、マチ針をうったままミシンで縫うと、マチ針やミシン針が折れたりキズついたり。
かといってミシンの押さえの手前で抜くと、せっかく合わせた仕上がり線がずれたり。。。
特にロックミシンで縫う場合、マチ針は使い難い!
また、ロックミシンで縫う場合、縫い始めが尖っていると、巻き込んだりずれたり、非常に縫い難いのです。

そこで、縫い代を加工します。
仕上がり線の延長線と縫い代との交点。
ここは、2つのパーツの縫い代同士の交点でもあります。

ここで、飛び出しているパーツAの縫い代をカットします。

次に、パーツBの縫い代を、パーツAに合わせて、せり出します。
こうすると、パーツAとパーツBの縫い代は同じ形状になります。

縫い代が同じ形状なので、このまま合わせて縫うだけです。
仕上がり線を意識することなく、縫う事が出来ます。

縫い代の長さは同じになるので、縫い始めと縫い終わりをキチンと合わせれば、仕上がりもぴったり合います。
なんとなく、イメージして頂けましたでしょうか。
実際には、裁断した生地を足す事は出来ません。
生地を裁断する前、パターン(型紙)の時点で加工します。
では、そのパターンの作り方を説明します。

パーツAのパターン
仕上がり線を縫い代の端まで伸ばします。
その位置で、縫い代を直角にカット。
これだけです。

パーツBのパターン
仕上がり線を縫い代の端まで伸ばします。
その位置から、縫い代線(断ち切り線)まで直角に線を下します。
縫い代を足します。
とても簡単です。
1点だけ縫う時は、パターンの加工と生地の裁断が面倒だと思われるかもしれません。
でも、縫い直しを何度もするより、断然早い。
同じものを何点も作る時は、絶対おススメです。
是非、お試しください。
私はいつもこの方法で縫い代を加工しています。
縫い代もスッキリ。布端もきれいです。
そしてミシンで縫う時、縫い代がぴったり合うように布を挟み込むために、あるツールを使います。
それだけじゃない、いろいろ便利に使えるツールです。
次回はこのツールについて、ご紹介します。